老人ホーム
出来る事なら入りたくないな~
祖母は潔癖症のちょー綺麗好き。
そんな、祖母は断固として老人ホーム行を拒否していたが、病気を発症し弱ったのを機に、老人ホーム行となってしまった。
最後の最後まで洗濯は、自分でしていた祖母。
他の誰とも分からない人の汚れ物と一緒に洗われるのが嫌だと言う。
同じ階に洗濯機と乾燥機が備えられているので、空いている時間に許可を得て自分で洗濯をしていた。
このことで、母と良く喧嘩をしていた。
『自分は他のご老人とは違うと思いなさんな!!』
見たいなことを言っていた😅
『別に自分でできる間、自分でして何がいけないのよ!!』
と、私が良く仲裁に入っていたものだ。
戦前生まれの祖母は、物をとても大切にする人である。
贅沢は一切しない人だったが、お洋服は大好きだった。
高いお洋服はいつも高級洗剤で手洗いしていた。
そんな祖母が、自分の大好きな服を施設に出すのを嫌がる気持ちは良く分かる。
施設には色んな人がいる。
ぼけ老人もいれば、意地悪ばあさんも、お若くして入居されている方もいる。
母が霊柩車を手配しご遺体を運んでもらったすぐ後の話。
1)掃除の方
祖母とは大変仲良くさせて頂いていた(話に出てきたことは無し)
自分が亡き後は、この箪笥を下さるとおっしゃった。
と、このタイミングでそんな話をするか!
と、母はとても嫌な気分になったそうな。
2)お向かいの意地悪ばあさん
葬儀2日後に施設を訪れ荷物整理をしていると、お向かいさんが、勝手に部屋に入り、後ろ手でドアを閉める。そして、お悔やみも何もなしに祖母の洋服の話をしだしたとの事。
どうやら、祖母の服が欲しいようだと言う。
母の意地悪根性が発令。
お二人とも、即座にお断りして退散してもらったらしい。
施設の入居者は、自分ではお買い物にも行けず、かといって、どこへ出かける訳でもない、お洋服など家族におねだりしにくいのであろう。
しかし女性はいつまでたっても、服が好きなのだと思う。
たまには、新し服を着たいものだ。
捨てるくらいなら欲しいと思う気持ちも分からぬではないが、
生前懇意にして頂いていたならともかく、特にお向かいの方は、意地悪ばっかりしている人だ。
物の一つもあげたくないと、母は言う。
取敢えず、全ての荷物は実家に持ち込むこととなった。
ここで、捨てられない母がまたまた本領発揮。
泊りがけでお手伝いに来てくれている叔母(母の妹)
終活を随分前から始めている叔母。
ミニマリスト的な叔母。
その叔母が、捨てろという物を捨てない母。
そして、私には全て捨てたと嘘をつく母。
またしても、実家の荷物が増える💦
次、実家に帰るのがそら恐ろしい😫