思い出話(3)
豚との再会🐽
シアトルもだったけど、バンクーバーには、アンティークショップが沢山ある。
いまでこそ、物にはエネルギーが宿ると信じているので、あまり、誰が使っていたか分からない物は、買わなくなったが、当時はアンティークショップを見るのが大好きだった。
そこで、出会ったのが、メニューボードを掲げ、コック帽をかぶった瀬戸物の置物。
50cm程の伸長を持つ、耳の立った、ピンクで丸い鼻を持つその彼に一目惚れ。
そう、彼は、言わずと知れた
PIG🐷
私の中で、バンクーバーと言えば、そう ”PIG” なのである。
(こんな感じのコックさん)
私は、陶器でできてる彼をそれはそれは大事に何重にもくるみ、狭い座席の下に鎮座して頂き、日本へお連れしたのである。
封を開ける時のドキドキを今も思い出すことができる。
あれだけ、厳重にパッキングしてもらい、更にジャケットやセーターでくるみ、慎重に慎重に持って帰って来たコックPIG、割れているはずが無い!!
と、開けてみると、
ガクッッッ😖
みごとに、ヒビが入っていた😭
それも、かなり細かく広範囲だ。
ボンド片手に、修復を試みたが、
これは、やってられない。。。
と、あきらめの早い私は、袋に詰めてごみに出したのである。
それから数週間後、私が仕事から帰ると、なんとキッチンにはメニュボードを抱えたコックPIGがいるではないか😳😳😭
なんと、父が、ごみから拾い上げ、毎日少しずつ修復してくれたと言う。
あの父が、厳格で、我が儘で、自分本位で、外面が良…
あっ、いけない、ついつい父の話をすると、違う方向へと行ってしまう💦
すっかり忘れていた。こんな良いところもあったのだ。
ただ、私の為と言うよりは、細かな作業が好きな父、パズルを完成させるような高揚感をきっと得たのだろうと言いたいのは我慢し、改めて父にも良いところはあったと思い出させてくれたことに感謝である🙇♀️